院長 瀬川 智也
当院の胚移植について
当院で行っている胚移植についてお話しします
胚移植の成功、つまり妊娠することを考えるならば、不妊治療において最も重要なイベントは胚移植ということになると思います
熟練した培養士が細くて柔らかい移植カテーテルの中に、慎重に一個の胚を入れます。医師はそれを受け取り、拡大した超音波でカテーテルの先端を確認しながら、慎重にすすめてゆき、着床してと念じながら、子宮内膜の最も厚い場所に胚を置いていきます
胚移植を成功させるために、当院では事前に子宮の角度や向き、子宮頸管の長さをチェックします。子宮の形を把握してないと、いざ本番で移植に時間がかかって失敗する可能性があるからです
当然、子宮内膜の厚さやホルモン値も正確に調べて、異常がある場合は胚を融解する前に胚移植を中止します。また当院独自の方法として、1週間前の内膜厚と比較して、20%以上の子宮内膜厚低下がみられた場合も胚移植を中止することがあります
胚を移植するタイミング(排卵からの日数)やホルモン補充周期のプロトコールは、過去のデータから妊娠成功率が確立された方法で行っています