日本A-PART学会での講演

先月、日本A-PART学会で講演してきましたが、当院の体外受精の成績と日本全体の成績(日本産婦人科学会が公表しているデータ)を各年齢別に比較したところ、当院の方がかなり良い成績であることが分かりました。その理由としては以下のことが考えられます。

・当院は開院以来、凍結胚盤胞移植を主とした治療を行っているので、胚盤胞の扱いに関する培養士の技術が高い

・同様に、医師の胚盤胞移植における移植日の設定や子宮内膜厚・ホルモン値の見極めが良い

・質の高い胚盤胞しか移植しない

・妊娠率と関係のない検査や治療は行わない

・当院の低卵巣刺激法(+小卵胞採卵)はより良質な卵子を得ることが出来る

特に5番目のことについては、採卵周期あたりの生産数では当院の成績がかなり高かったということで、排卵誘発剤を大量に使いすぎると、いくら卵子が多く取れても質が悪く、結果として赤ちゃんとなる卵子を得ることが出来なくなるのではないのか思います。

患者さんとしては少しでも妊娠率の高い治療を目指していると思いますので、この成績をこれからも維持できるように心掛けていきたいと思います。

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